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水俣に聴くプログラム

負の遺産を冨の遺産に

水俣病は、チッソ水俣工場がメチル水銀を含む工場排水を海へ流し、それによって汚染された魚介類を人々が長い間たくさん食べたことにより引き起こされました。健康被害や環境汚染だけでなく、被害者への差別や住民同士の争いなど、様々な影響をもたらしました。

1968年に排水は止められ、その後、汚染された水俣湾は埋め立てられ、現在は海の水質については環境基準値を達成していますが、今なお水俣病の認定や補償を求める方々がおられます。一方で、人と人との関係などを修復しようとする「もやい直し」や水俣病の教訓を伝える活動など、水俣病を正面から受け止めようとするまちづくりも進んでいます。

01

語り部、住民、行政職員等との出会い

さまざまな立場で水俣病と水俣に関わってきた人々の自宅や仕事場を訪問して、お話を聴きます。水俣病と闘い続けてきた水俣病患者、患者を支えてきた家族、漁師、水俣という地名に泣かされてきた蒲鉾屋さん、水俣出身だと言えなかった市民、よその地域から水俣に移り住んできた人、市役所の職員など。少人数ならではの交流ができます。

◆施設:講話者の自宅や職場、公的施設

◆場所:水俣地域

◆受入人数:1名~10名の小グループに分かれて実施

◆体験時間:1.5~2時間

◆休日: 年末年始

02

研究者、医師、ジャーナリスト等との出会い

水俣病の原因究明や患者救済にたずさわってきた研究者や医師、水俣病を事件として追求してきたジャーナリストなどから身近な距離でお話しを聞くことができます。水俣病に付随した事柄をすでに理解しており、さらに深めたい方にお勧めするプログラムです。

◆施設:研究施設、公的施設

◆場所:水俣地域

◆受入人数:1名~20名

(施設により定員が異なります。お問合せください)

◆体験時間:1.5~2時間

◆休日: 年末年始

03

胎児性水俣病患者等との出会い-1

環不知火プランニング

お母さんのおなかのなかにいる赤ちゃんが、水俣病になって生まれてきた場合を胎児性水俣病患者といいます。水俣病を真正面に逃げることなく笑顔で活動される姿から、生きる元気や勇気をいただけます。

◆施設:公的施設ほか 

◆場所:水俣地域

◆受入人数:場所とプログラムにより定員が変わります

◆体験時間:2時間

◆休日: 日・祝日・年末年始

04

胎児性水俣病患者等との出会い-2 協働作業を楽しむ

環不知火プランニング

水俣病多発地区の1つ袋地区の小学生が作った「海のうた」。
うたの中には、海への愛が込められています。そのうたを患者さんたちと歌います。

患者さんたちが水俣の野の草花を摘み取り、1つ1つ丁寧に押し花にしています。その押し花で患者さんと協働で「しおりづくり」を行います。

◆施設:公的施設ほか 

◆場所:水俣地域

◆受入人数:場所とプログラムにより定員が変わります

◆体験時間:2時間

◆休日: 日・祝日・年末年始

05

出張講演や出前授業

水俣の学習もしくは教育旅行の事前学習のために語り部や専門家が学校に訪問し、講話や授業を行います。

◆施設&場所:指定場所

◆受入人数:特になし

◆体験時間: 45~90分

◆休日: 特になし

​※交通費など実費が必要

「水銀に関する水俣条約」(The Minamata Convention on Mercury)、略称「水俣条約」

水銀および水銀を使用した製品の製造と輸出入を規制する国際条約。2013年に日本主導で署名され、2017年に締結および発効されました。2017年COP1に胎児性水俣病患者の坂本忍しのぶさん、2019年COP3に胎児性水俣病患者の松永幸一郎さんがスイス・ジュネーブでスピーチを行いました。

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